2010年12月03日

iPhoneアプリの広告収益について - iAd & AdMob

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拙作のToToDoは、無料アプリケーションとして公開し、広告で収入を得るというモデルを採用しています。表示される広告は、iAdとAdMobです。公開から約2ヶ月が経過して、ダウンロード数は50,000にも達しましたが、結論から言えば、現状では生活してゆくに足るだけの広告収入は得られていません。

iAdについて



iAdは現時点では日々の収益は1ドル弱ぐらいが平均で、トータルでも50ドル強です。iAdは現時点で以下のような状況です。







リクエスト2,691,127
インプレッション9,839
Fill Rate0.37%
CTR(クリック率)0.45%
eCPM(1000インプレッションあたりの収益)$5.39


ToToDoはアメリカとイギリスではあまり人気がないため、iAdのインプレッションはトータルでも10,000未満で、評価はしにくい感じです。人気がないのは、文化的相違なのか、ローカライズがうまくいっていないのか、理由はよく分かりません…。

iAdのFill Rateは,アメリカで50.86%、イギリスで29.68%、と決して高くありません。クリック率も、アメリカで0.46%、イギリスでは0.1%、とこちらもかなり悪いです。広告のバリエーションが少ないのではないかと予測しています。

ただし、iAdはクリックされると収益が一気に伸びます。クリック単価が高いようです。クリック単価は1ドル程度の印象です。iAdはインプレッションでも収益があがりますが、さすがにこちらの方は単価が低いようです。

以下のグラフは、ダウンロード数の遷移とiAdのeCPM(1000インプレッションあたりの収益)のグラフです。突如eCPMが20ドル以上になったりしているのは、やはりクリック単価の関係のように思います。ダウンロード数との相関関係は、必ずしも一致しないところもありますが、やはり新規ユーザーはクリック率が高く、その後クリック率は下がっていくと考えてよさそうです。

ダウンロード数とiAdのeCPMの関係.png

平均eCPM(1000インプレッションあたりの収益)は$5.39なので、この点はAdMob(eCPM: $0.56)に比べてかなり好成績です。インプレッションがこちらの期待通りに上がっていけば、収益はかなり改善するはずです。日本ではトータル200万リクエストなので、半分の100万インプレッションならば5,000ドルという計算になります。これならば生活できなくはありません(^^;。とはいえ、時間が経つにつれてじりじりとeCPMが下がってきているのも事実で、見極めは難しいですね。

12月からフランスで、1月からはドイツで、来年からは日本でiAdがスタートする予定となっています。そうしたら評価に足るだけの数字がそろうものと思います。そのときにあらためてレポートします。

AdMobについて



AdMobはスマートフォンアプリ広告では大手で、世界中で広告を配信していますので、選択肢としては良いと思います。ただ、実際に自分のアプリに表示される広告を見ていると、ほとんどがiPhoneアプリの広告で、iAdが大手企業の広告が表示される(こともある?)ことを考えると、広告内容としてはいまいちなイメージです。

AdMobの状況は現時点では以下のようになっています。








リクエスト1,271,711
インプレッション1,072,644
Fill Rate84.35%
CTR(クリック率)0.77%
eCPM(1000インプレッションあたりの収益)$0.56


iAdと比べるとFill Rateの高さが目を引きます。つまりそれだけリクエストに対して表示する広告があるということです。クリック率もiAdよりは高いです。そのかわりeCPMはかなり低いです。これはたくさん表示されても収益がなかなか増えないことを意味します。一日100ドルを目指すのであれば、Fill Rateも考慮に入れて、一日あたり21万リクエスト以上が必要な計算となります。ToToDoではあと7倍程度のユーザー数を確保しなければこの数字は達成できません。数百万ダウンロードを達成しているアプリであれば、このeCPMでもかなりの収入になることは分かります。

eCPMとダウンロード数の関係も見てみましょう。

ダウンロード数とAdMobのeCPMの関係.png

ダウンロード数と完全に連動しているのが見て取れます。基本的に広告というのは継続的に使用しているユーザーはクリックしなくなっていく傾向があると思います。現在ではeCPMは0.3〜0.4ドル程度であり、先ほどの計算からするともっと多くのユーザーが必要ということになります。

ダウンロード数とリクエスト数とクリック率の関係も見てみましょう。

FillRateの遷移.png

リクエスト数の増加に対してクリック率は下がっていっています。継続的に使うようになるとクリック率は下がってくるということだと思います。

まとめ



  • 同一ユーザーの広告収益は下がっていくため、一定の広告収入を維持するためには新規ダウンロードユーザーの確保が必要

  • iAdはeCPMが高いので、アメリカでウケるアプリを作るか、iAdが世界展開されるようになれば期待できる

  • AdMobはFill Rateは高いがeCPMが低いため、生活するためには、最低一日あたり20万リクエストを確保できるアプリを作るか、数万のリクエストがあるアプリを複数リリースする必要がある




posted by iphone-dev at 21:20| 日記